脊柱側弯症は大きく別けて 機能性側弯と構築性側弯に別けられます。
機能性側弯
姿勢やからだのバランスの不均衡などから起因するものです。
構築性側弯
先天的なもの、他の病気に起因するもの、成長期に突発的に発生するもの等、
様々なものがあります。
これらの正確な判別は大変難しく、専門の病院で検査・診察が必要です。
まず専門の医療機関での検査を受けらてからのご来院をおすすめします。
当院における脊椎側湾症へのアプローチは
変位している椎骨に直接矯正を加える方法ではありません。
脊椎側湾症の患者さんは皆、全身にアンバランスな過度の筋緊張が見られます。
まずは体全体の歪みから筋肉の緊張がある部分を見つけ、それを緩めることによって変位している椎骨へのストレスを軽減させてゆきます。
椎間関節には3次元のベクトルへの連動した動きが本来あるのですが、
側湾症の方にはその連動が見られなくなってしまいます。
体が本来の連動した動きを思い出すような操法をご自分で行っていただくことにより
ロックされてしまった関節の可動が徐々に回復するように促します。
また脊椎の運動の妨げになる肩甲骨、上肢の変位、肋骨のゆがみも同時に整えます。
体に負担のかかる急激な刺激は避け、無理のないよう徐々に動作の改善から側湾の改善へと繋げてゆきます。
第一段階は、側弯によって発生していると思われる痛みや不快感をとること。
その後に、各関節の可動を取り戻しながら、筋力の強化を行っていただきたいと思います。
脊柱骨格自体の変形があるものに関しましては当院では改善されません。
当院での進行中の構築性脊柱側彎症に対する施術は、あくまでも専門医療機関の定期的な検査と並行してお受けいただくことをお勧めいたします。
