お昼寝タイム

施術後にだるくなったり眠たくなったりなる方が結構多いのですが、

いわゆる『好転反応』と呼ばれている現象です。

 

施術による刺激がうまく脳に伝わった時に、体が回復モードにチェンジすると考えてもらえると良いと思います。

特に交感神経が頑張りすぎてて心身ともに緊張状態にあった患者さんによく見られるようです。

 

人間に限らず動物は、気が張っていると痛みや不調を抑えて無理ができてしまうようになっております。

これは命の危機から脱するために不調を一時的にマスクしてその状況に全力で対処できるようにする本能に即した部分です。

 

現代社会ではその危機的状況が継続してしまうのでしょうね。

体はその状態が通常とみなしてしまいます。恒常性ってやつですね。

 

施術によってうまいことリセットボタンが押せると、

脳みそは「これは普通じゃない!」とやっと気づいて緊張モードを解除してくれます。

その時に今まで隠されてしまっていただるさとか眠さとか痛みとかも顔を出すのではないかと思います。

これが『好転反応』と呼ばれるものの正体なのではないかと。

 

ですので、その感覚大事にしてください。

それが体があなたに本当に気づいてほしい感覚なのです。

 

次の患者さんまで余裕がある場合ば、施術中もしくは施術後に少しお昼寝をしていただいてます。

5分でも10分でも泥のように眠ってもらうとその間に自然治癒がガンガン働きますよ〜。

 

 

「快」感覚

操体法において、『快』感覚は必要不可欠なものなのですが、

これが実によくできています。

 

以前にもなんども書いていますが、『快』感覚とは、人間が生きていくために必要とする動作や行動に対して、ご褒美として脳から支払われる報酬です。

 

ですから、特に必要としない行為には脳はご褒美をくれません。

 

これを操体法に当てはめてみましょう。

体のゆがみをリセットする動作には、気持ち良さが生まれます。

正解の動作を見つけた時には、その気持ちよさに思わず「ビンゴ!」と叫んでしまいたくなるくらい。

 

しかし、その動作も数回繰り返しているうちに、

気持ち良さは薄れてきて、何も感じなくなります。

 

これはどういうことかというと、

もうその動作をする必要がなくなったので、脳がご褒美の供給をストップさせてしまったのです。

この辺かなりしっかりしてますね。

 

ですので、気持ちよくなくなったらその動作は終了してください。

 

それでも「もっとくれ〜」としつこくご褒美を求めてその動作を続けると、

やりすぎによる筋肉の損傷だとか疲労だとかをくださいます。

今度は逆にもうこれ以上やるなよっていう「戒め」ですね。

 

操体法にもいろいろなやり方がありますが、

大切なのは「快」の感覚を観察することです。

実は、それさえ出来ていればOKなのですよ。

 

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