どうもここにかくネタが操体法に偏りがちがという状況には、自分でも気づいているのですが、それにはちょっと理由があります。
カイロプラクティックにはしっかりとした方法論が確立されていて、決められた方法に乗っ取って施術をおこなっていきます。だから、私の主観の入る余地があまりないのですよね。
それに対して、操体法はあまりにも自由なのですよ。唯一の約束事は「動きたい方向に動く」これだけなんですもの。
だから私の妄想もどんどん膨らんでいくわけです。
「動きたい方向に動く」
操体法はつまり生き物の本能に則した療法という事です。だからほとんどの方に効果が出ます。
逆にどんな方に効果が出にくいかも最近は薄々わかってきました。
どうやら「自我」と「本能」があまり仲の良くない方には効きにくいようです。
現代社会で本能のままに生きると言うのは相当困難を極めますので、「自我」が強くなるのは当たり前の話です。
自我により本能を制御しなければ社会崩壊しかねませんからね。
問題は、自我が働きすぎて本能を抑えてしまう事によって、
本能が司る、本来持っているはずの自己回復能力、いわゆる『自然治癒力』が働けなくなってしまうという所にあります。
だから普段がんばっている「自我」を少しお休みさせてあげて、
「本能」を尊重し働きやすくしてあげる。ここがポイントなのですよ。
そして、本能が欲する動きには『快』という感覚が伴います。
生存に関わる大事な動作・行為には報酬系といわれている感覚がかならず伴っているのです。
体のゆがみをリセットするというのも生きていく上では重要ってことですね。
結論としましては、「本能」の叫びに耳を傾け、気持ちよい動きを全力で探し、そして味わう。
これが操体法の効果を最大に発揮させる方法なのですよ。
「自我」と「本能」、仲良き事は素晴らしき哉と。
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