肩こり解消のための第一歩

最小限の握力でコップを持つ練習

 

 

こんにちはふにゃふにゃ操体師(仮)土屋です。

 

皆さん、モノを持つ時に必要以上に握力を使っていませんか?

これそのまま肩こりの原因になるんですよ。

そんなわけで本日はいかに自分が無駄な握力を使っているか

確認してみましょう。

 

ご用意いただくのは『コップ 』です。

できれば落としても割れない素材のものをお薦めします。

 

テーブルの前にリラックスして座ってください。

目の前にコップを置きます。

中身は空でけっこうです。水分は拭き取っておいてくださいね。

あとあまりに重すぎるとできませんので。

 

まず5本の指先をつかむような形でコップに触れます。

この時に握力をかけてはいけません、あくまで触れているだけです。

 

そのまま手を軽く上下に数ミリ動かしてみます。

指先の摩擦を感じましたか?

つるり滑ってしまったら失敗です。

指先の皮膚がひっかかってる感じを覚えてくださいね。

 

この感じ、ひとりぼっち操体でとても重要なのでぜひ覚えてください。

今後いろいろと捗ります。

 

 

さて第2段階、

この指先の摩擦だけでひっかかってるコップを持ち上げてみましょう。

指先が滑り出さない最低限の握力を確認してください。

ちょっと浮きました?

 

難しければヒントを差し上げましょう。

 

まず手首、ひじ、肩のすべての力を抜きます。

そこで「ふ〜〜〜」と口から息をゆっくり吐きます。

するとコップの重さに負けて徐々にひじと肩が下がってきますね、わかりますか?

下がりきって、おしりに重さを感じたなと思ったところで体全体を使って持ち上げます。

おしり→腰→背中→肩→ひじ→てのひら

と逆ルートで力を伝えていきます。


できましたか?

ちょっと練習が必要なのでできるまで諦めずにやってみてくださいね。

いったん感覚がつかめればこっちのものですので。

 

あ〜こんな弱い力でコップ持てるのかとびっくりしたでしょ?

びっくりしなかった貴方はたぶん肩凝ってないでしょう。

 

これは実は、モノを持ち上げる時に腕の筋力だけではなく

体全体の筋力を使って持ち上げる練習なのです。

腕への負担が減るので肩こりの解消はもちろんのこと

ぎっくり腰の予防にもなります。

 

そしてこの練習自体も操体法になっているのです。

 

 

余談ですけど包丁さばきとかけん玉なんかもうまくなっちゃいますよ、経験者は語る。

 

 

 

 


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コメント: 4
  • #1

    g (金曜日, 14 11月 2014 14:46)

    これほんと面白いですよね。包丁動かすときも力任せじゃなく、ストレッチで腕引っ張るときもぐいぐい握って引くんじゃなく。
    摩擦力を最大限活かしてるのかな。コップの重さを感じますね。
    忘れかけてたのでまた書いて下さい笑

  • #2

    つちや (土曜日, 15 11月 2014 14:27)

    g様コメントありがとうございます。
    これはホントに優れものなのでぜひとも皆様にもやっていただきたいですよね。

    ストレッチも自分で動ける可動範囲にほんのちょっと力をプラスαだけで十分なんですよ。
    指先の摩擦で皮膚引っぱるくらいの感じですね。

  • #3

    kanan&co. (木曜日, 11 12月 2014 15:12)

    これ、さっそくやってみました。数年前に肩を脱臼してから具合がイマイチなので、良いことを教えて頂きました。

  • #4

    つちや (金曜日, 12 12月 2014 08:43)

    kanan&co.さんコメントありがとうございます。

    お仕事で脱臼されたんですか?
    その時にまわりの筋肉も少し損傷したのかもしれないですね
    どういう角度で脱臼したかによって
    痛ためた筋肉の部位も変わるので
    そのときの状況思い出してみてください。
    連動でその筋肉に心地よい刺激が入れば痛みも徐々にぬけてきますよ

    力を入れる前にふぅ〜と一息つくだけで
    全身の力が入りやすくなるのでぜひやってくださいね。